8月の暑さで痩せてしまったボダイは、9月になって涼しさとともに食欲を取り戻し、モリモリと食いに食いまくること約1ヶ月。
8月にはあまりにも食べなかったもんだから、この際食べるものはなんでも与える方式で肉だろうが肉だろうが肉だろうが...ええ、好きなだけ食べさせましたとも。
だってあまりにも肉しか食べないもんだから、きっと体が欲しがってるに違いない、と。
おかげでその間のウンチは見事なほど肉食動物のウンチだったけど、この際食餌のバランスだなんだとかはいっていられない。
なんたって主人が隣駅の商店街で新しく発掘した肉屋(前々回のオーガニックよりも基準が上の肉屋と同じ系列)の犬用ソーセージと生肉、夕方になるまでそれしかボダイは食べなかった。
コラーゲンと血がたくさん入ってそうな犬用ソーセージ。
夕方になってやっとこさ食べるようになったとしても、いつものいぬめしをもそもそっと食べる程度で、それだけではエネルギー量が足りないのは明確だった。
だから、ボダイが食べるときには何でも食べるものは食べさせた。
クッキーのバカ食いだって私的には全然OKだった。
私のいぬめしテクを主人に引き継ぎ、そんなこんなで1ヶ月。
これまでずっと観察してきた経験から、ボダイの体はある一定体重以上になると急激に食欲が増す、ということが分かっている。
今回もそのセオリーどおり、ある程度まで体重が回復したとたん、8月には拒否していた缶フードまで食べるようになった。
そしてちょっぴり首回りにも肉付きが回復。
脂肪ではなく、明らかに肉が付いたのだ。
おまけに、肉が付いたのとほぼ同時に、気がついたら尿漏れの量が激減していた。
もしかしたら、尿管周辺の筋肉も増えてくれたのかな、と。
だとしたらうれしい限りである。
11歳で去勢をしてから約3年半、普通だったらもうこの年では筋肉増やすことなんて見込めないはずだけど、あるいはそれでも良質の肉を充分量与えることで希望が持てるのかもしれない。
数年前のdog actually記事に「高齢犬にも高タンパク食を与えることでサルコペニア(Sarcopenia:加齢に伴う筋肉の減少)が抑えられる」とあった。
まさにそれなんだろうな、と一人で納得している。
”充分量”というのがはたしてそれぞれの犬でどのくらいに相当するのかはわからないが、とにかくボダイに至っては充分だったのだろう、肉が増えた。ブラボー
ボダイの肉は増えたし、私の仕事もとりあえずそんな切羽詰まってないし、秋がはじまったし、天気はいいわで、外気温が10度とフレッシュな中カメラを手に慌てて森へ出掛けた。
ドイツの紅葉は下手すると本当に1週間くらいで終わってしまい、一気に落ち葉がドカンと落ちてくるから、天気のいいときは1日たりとも逃せない。
だから毎年あちこち木々が黄色くなり始めると「見とかなきゃ」と気が焦る。
週末ともあり、森は満員御礼。
森の湖畔が藻で大変なことになっていたのはさておいて。

ボダイ vs Mix

ボダイ vs リッジバック

ボダイ vs マラミュート
あいかわらずこのマラミュートは苦手らしい(精一杯虚勢を張ってみるものの背中の毛がすべてを物語っている)。

ボダイ vs バセットハウンド
もはや犬としてみなさず、私の元へと逃げ帰ってきたボダイ...ヲイ!

秋、これからです。
思えば5年前のちょうど今頃、ボダイの頻脈が発症したのだった。
あれから5年、頻脈の発作もここ1年以上なく、もしかしたら乗り越えられたのかもしれないとさえ思う。
同じ頻脈症状でボダイの同胎犬は昨年なくなった。
それを思えば引き続き薬の投与はあるもののけっして大量ではないし、こうして普通に暮らせているのはとにかく感謝してもしきれない。
もちろん年齢相応に心筋症や弁閉鎖不全の問題はあるが、いまのところ日常生活に支障をきたしているわけでなし、まあぼちぼちなのではないかと満足している。
もちろん本犬はまったくそんなことは気にしちゃいない。
久々に出掛けた街の中で見かけたコスメの広告、アフガンに対抗するボダイ(やらせ)。