あちこち増えたり減ったり

毎度のことだが、気がつくとあっという間に時間は飛び去り、世間はもう6月に突入しようとしている。
前回の更新はといえば...え、2月末?
...
ぐだぐだ言っても仕方ないので、気を取り直して続けよう。
まずは全国のありんこファンのみなさんに報告するべき、その後のありんこの様子について。
昨年夏にA家のスイス旅行に同行して帰宅した女王アリと卵と幼虫&繭はその後無事に成長し、冬に突入する手前で8匹の働きアリを従える大家族へと発展したのだった。
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2014年9月6日、最初の働きアリ誕生。パチパチ
偶然にもチビラ共々最初のありんこ誕生シーンに出くわすことができた。(そして日記に書いた)
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最初のありんこ誕生から1週間も経たないうちにすでに大家族。
やがて気温の低下と日照時間の減少に伴いありんこ一家は春になるまで省エネモードに切り替わり冬眠、日が長くなってからまた活動を再開したのだった。ありんこのいる部屋の中は暖房が効いているから冬眠しなくても良さそうなものの、自然の体内時計がそういう設定になっているらしい。再び春が来るまでじっと我慢の子であった。
春になってまた女王アリが卵を生み始めたのはいいが、何を思ったのか突然巣箱内で引っ越し、ただいま出口付近のちょっと通気の良さそうな場所に落ち着いている。

2015-04-14

さて、春といえばこの数年A家の軒下にはアオガラが巣を作り子育てを行うのが風物詩なのだが、今年はアオガラはエサ台には姿を見せるものの巣作りはせず、代わりにリスが巣を作った。しかも場所は、食卓側の窓の外。私の不在中想定外の展開である。

2015-04-23

そこですか。
まあたしかにこの窓はめったに開けないし、日当たりいいし、中庭に面しているから静かだし見晴らしはいいし...でもちょっと無防備ではないか?
できるだけ邪魔せぬよう、脅かさぬようにカーテン越しに観察。それからしばらく毎日母リスはせっせと巣を作り、ある日気がついたときにはそこで寝るようになっていた。思えばその時にすでに生まれていたのだろう、数日後に覗いてみたら子リスがうごうごしていた。

2015-05-02

目も耳も閉じたまま、けっこう未熟な姿でリスの子は生まれる。
10日もすれば毛は生え、20日を過ぎる頃には目と耳が開く。不格好なほど手足が長く、宇宙人っぽい。
2015-05-05
母リスの不在時にこっそり写真撮影(長時間見ているわけにはいかないので写真を鑑賞)。巣に人間の臭いが付かないよう小枝を使い、さくっと写真だけ撮ってまた窓を閉じる。
ところがある日、外出から帰ってくるとなんだか巣のあたりが騒がしい。カーテン越しに見るとなにやら母リスが巣をつついて巣材の麻袋の切れ端をほどき、引っ張り回している。改築?かと思いきや、母リスはその巣材を持って引っ越しをしているようだった。
2015-05-08 13
よくみると尻尾の半分から先がポッキリと折れている。口いっぱいに巣材をくわえてよたよたと雨どいを伝って歩いて行く途中で巣材が落下。それをたまたまみていた地上階のおばちゃん共々心の中で悲鳴を上げた。
しかも引っ越した先は隣の家のバルコニーの外側にある雨どいの中...
2015-05-08
いや、でもそこはちょっとやばいんじゃないか?大雨降ったら雨水が流れてくるし、巣材が押されて子リスが雨どいの中に落ちちゃうじゃないかとか、もう見ているだけでハラハラ。
その日の夕方、巣があった元の場所にカラスがやってきて、残った巣材の中にくちばしを差し込んでいた。窓の脇にあった巣はカラスに襲撃されたのだ。その時のすざまじさがあの折れた尻尾なのだと思う。
それからしばらくはリスの親子のことが心配で家族の中でなんとなく寂しい雰囲気が漂っていた。とりあえずもしまた戻ってきてくれたり、来年も来てくれることを願って、ホムセンで齧歯類用の巣箱を買って設置してみた。
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数日後にリスがやってきた形跡が見られたが、引っ越していった後3日ほど母リスの姿を見ることがなかったその間に集中豪雨が降ったり寒い夜があったりと、とにかく気を揉んだ。3日目になって別方向のベランダの先の針葉樹の上に母リスの姿をチビラが発見し喜んだものの、なによりも尻尾の半分から先が落ち、短くなっていた。
「お母さん、生きててよかったね」とチビラはいったが、子リスのことは分からず、少し悲しげに「でもカラスだって生きなきゃだもんね」といった。
そうだね、自然は酷だけど、でもそういうことなんだよね。リスだけがかわいいんじゃない。
2015-05-25
ボダイ、今日もテケテケ。
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